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地盤沈下国際会議に参加して

 2000年9月25日(月)から9月29日(金)の5日間、イタリアのRavennaにて6th International Conference on Land Subsidenceが開かれました。RavennaはVeneziaの南、約150kmに位置する町で、こぢんまりとした住みやすそうな町でした。ここは、イタリア観光のメインルートからは外れているため、日本人の観光客は少ないようで、Ravennaに滞在した5日の間にも会議関係者以外の日本人は見掛けませんでした。やはり、日本人はRomaやNapoli、Milanoなどの観光スポットにいくのでしょう…。また、Ravennaはモザイク美術の宝庫であり、数々の教会内部のモザイクの装飾は一見の価値があります。
 国際会議は、もちろん英語で発表なので(一部、イタリア語での発表もあり)、英語が駄目な私には辛いものがありました。そんな中での感想は、地盤沈下という1つの問題にもいろいろな角度からのアプローチがあり、今後の研究のヒントになるのではと思いました。また、堂々と発表されている安原先生を見て,私もいつかはあんな風に発表できたらと思いました。
27日(水)には、Po river のデルタ地帯の現地見学もありました。1932年から2000年で265cmの沈下が観測されたMesola Castle や、1932年から2000年で186cmの沈下が観測されたTorre dell' Abate building などを実際に見て回りました。英語の分からない私には、この現地見学が一番印象に残っています。
 始めて国際会議に参加して、英語がわからない分、他の人たちに比べて得たものは少ないと思いますが,始めての海外旅行という面から見ると、たくさんのことを吸収しました。本当に、良い経験をしたと思います。イタリア・イギリスに滞在した2週間は日本での生活とは異なる面がたくさんあって、驚きと戸惑いの毎日でした。ホームシックにもなりました。しかし、それも今では良い思い出です。 最後になりましたが、国際会議に参加できる機会を与えてくれた先生方,そして両親に感謝しています。

修士1年 望月紀子 2000.10.26(木)




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