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    地理情報システムを用いた広域地盤災害ポテンシャル評価に関する研究
      兵庫県南部地震以降,各地域で地震に対する地域の防災能力が問われています.地震による被害を考える場合,最近では,活断層による直下型地震を想定するものがほとんどですが,地域によっては,活断層以外にも考慮しなければならないことも有ります.例えば,地盤沈下地帯では,杭基礎が地震に対する抵抗力が建設当初より低下していることによる被害の拡大も考えられます.茨城県西部は関東平野北部地域に属し,関東平野北部地域は全国の地盤沈下面積の80%を占めるといわれる広域な地盤沈下地帯です.このような地域の地震による地盤災害に対する潜在的な危険度を地理情報システムを用いた可視化技術の開発を行っています. 現段階では,この地盤沈下地域を対象とし,地盤沈下の将来予測と地震による地表面最大加速度分布の推定を行い,これらの結果を踏まえて,地盤沈下地帯における杭基礎の危険度を評価を行いました. この後は,この地域の地盤沈下の要因が地下水の汲み上げが原因なので,災害に強いまちづくりのための揚水計画を行っていきたいと考えています.


    地盤材料の弾塑性構成関係と地盤の変形解析への適用に関する研究
      地盤材料の基本的な力学的特性として拘束圧依存性・異方性・時間依存性・繰返し塑性があります.これらの力学特性は特に地震や波浪のような動的な外力が作用する地盤の変形問題を扱う際には十分考慮しなければなりません.したがって,変形問題を有限要素法を用いた数値解析により解く場合,地盤材料の力学挙動を表現する構成関係には,これらの力学特性を表現できるモデルが必要となります. 現段階では,下負荷面と回転硬化の概念を導入した弾塑性構成関係により拘束圧依存性・異方性(特に,応力誘導異方性)・繰返し塑性を本構成関係により表現できることが実験結果との比較により分かってきました.今後は,時間依存性を考慮できるようなモデルに拡張し,実際の地盤の変形問題に適用していきたいと考えています.







May 7th, 2002 UPDATE
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